

70周年で華やぐカリフォルニア ディズニーランド・リゾートで、ディズニーバンド+を実際に使用してきました。フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドと比べると、カリフォルニアで利用できる機能は実際に大きく限定されています。実際に使って感じた“メリット”と“注意点”を、体験をもとにわかりやすくお伝えします。
※本記事の内容は2025年9月に滞在した時の情報です。
カリフォルニア ディズニーランド・リゾートでは、2022年から手首につけるウェアラブル端末「ディズニーバンド+(DisneyBand+)」が利用できるようになりました。フロリダ発のアイテムですが、カリフォルニアでの仕様はシンプルで、使える機能が限られているのが特徴です。
この記事では、ディズニーバンド+の基本、カリフォルニアでの活用シーン、対応していない機能、そしてウォルト・ディズニー・ワールドやディズニー・クルーズラインとの違いまで、わかりやすくまとめてご紹介します。

ディズニーバンドとは?基本のおさらい
ディズニーバンドは、パークチケット情報やライトニング・レーンの予約情報などを紐づけて入園や認証に使える、ディズニー公式のリストバンド型デバイスです。内部のチップや Bluetooth 通信により、パークのエントランスやアトラクションの読み取り機にタッチして利用します。
カリフォルニアで使える種類は「ディズニーバンド+」のみ
カリフォルニア ディズニーランド・リゾートでは、ディズニーバンドのなかでも最新モデルのディズニーバンド+(DisneyBand+)のみが利用できます。
プラス以外は使えない
フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートで導入された初代・第二世代のディズニーバンドは対応していません。
※ウォルト・ディズニー・ワールドでのディズニーバンドの機能や種類については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
カリフォルニアで使えるディズニーバンド+の主な機能
- パークへの入園
- ライトニング・レーンでのアトラクション入場
- ディズニー・フォトパスのリンク
- ショー/エンターテインメントとの連動
- 【70周年限定】スペシャル・インタラクション
後ほどウォルト・ディズニー・ワールドとの違いもご紹介しますが、先に「できないこと」も確認しておきましょう。
カリフォルニアで使えない主な機能
- ディズニー直営ホテルのルームキーとしての利用
- ルームチャージ(お部屋付け精算)での支払い
- アトラクション・フォト自動リンク
パークチケットをリンクして入園できる
ディズニーバンド+には、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートのパークチケット情報を紐づけることができます。あらかじめアプリで設定しておけば、ゲートでバンドをタッチするだけで入園が可能です。
スマートフォンを取り出して、さらに画面を表示する手間が省けるので、サッと手首をかざすだけで済むのは想像以上にラクでした。

ライトニング・レーン利用時のタッチに使える
あらかじめアプリから予約した対象アトラクションの入り口にある読み取り機にディズニーバンド+をタッチするだけで認証が完了します。
ディズニー・フォトパスの写真をリンクできる
パーク内外でディズニー・フォトパスのカメラマンが撮影してくれた写真は、ディズニーバンド+を利用して写真データを自分のアカウントに紐づけることができます。
【70周年限定】スペシャル・インタラクション
カリフォルニア ディズニーランド・リゾートの70周年期間中は、ディズニーバンド+向けの特別なインタラクションが用意されています。
パーク内の特定のロゴやデコレーションに近づくと、ディズニーバンド+が記念デザインに連動した光や振動で反応したり、ショーの演出と同期して点灯したりと、70周年ならではの演出を楽しめます。



ショーやナイトエンターテインメントと連動した演出
ディズニーバンド+は、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートのショーやナイトエンターテインメントとも連動し、音楽や演出に合わせて発光・振動します。特に70周年のお祝いとして実施されているエンターテインメントも含め、以下のプログラムで対応しています。
- ファンタズミック!(Fantasmic!)
- ワールド・オブ・カラー:ハピネス!(World of Color – Happiness! /70周年)
- ワンダラス・ジャーニー(Wondrous Journeys /70周年)
- ペイント・ザ・ナイト(Paint the Night /70周年)
「手首なんて見るの?」と思っていましたが、
実際にディズニーバンド+がショーの世界観とリンクして光ると、
予想以上の臨場感で「自分も演出の一部になったような感覚」を味わえます。
これは使ってみて初めて分かる魅力でした。


カリフォルニアで「できないこと」とフロリダとの違い
まず大前提として、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートで使えるのは「ディズニーバンド+(DisneyBand+)」のみです。フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは旧世代のディズニーバンドも存在しますが、カリフォルニアと相互に利用できるのは「+」のモデルだけです。
フロリダのディズニーバンドを使い慣れている方は、カリフォルニアでも同じような機能が使えると思われることがあります。しかし実際には大きく違う点がありますので、「できないこと」もまとめてご紹介します。
相互性についてはこのあと詳しく解説します。
ホテルのルームキーとしては使えない
フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは、ディズニーバンド+をディズニー直営リゾートホテルのルームキーとして利用できますが、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートではルームキー機能は利用できません。
カリフォルニアのディズニー直営ホテルは、宿泊予約とディズニーバンド+を連動できないため、バンドで客室ドアを開けることはできません。
事前購入特典や宿泊者向け割引はなし
このため、フロリダのように米国在住者向けにあるディズニー直営リゾートの予約時にディズニーバンドを事前購入できる仕組みはなく、宿泊特典の割引なども用意されていません。
バンドを使ったお会計も非対応
ウォルト・ディズニー・ワールドでは、ディズニーバンドを使って直営リゾートホテルのルームチャージとしてショッピングやお食事のお支払いができますが、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートではこの機能は利用できません。カリフォルニアでは、ホテル予約とディズニーバンド+が連動していないためです。
カリフォルニアでパーク内やホテル内のショップ・レストランでルームチャージを利用する場合は、ディズニーランド・リゾートのアプリを通して手続きを行います。また、事前にオンラインやフロントデスクで宿泊予約に対して請求用のクレジットカード情報を登録する必要があります。
アトラクション・フォトは自動ではリンクされない
フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールドでは、アトラクションで撮影された写真がディズニーバンドによって自動的にディズニーアカウントへリンクされますが、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートにはこの自動リンク機能はありません。
カリフォルニアでは、アトラクション体験後ので出口付近にモニターがあり、表示されたコードをアプリに入力することでリンクできます。
ウォルト・ディズニー・ワールドやディズニー・クルーズラインとの相互利用
ディズニーバンド+(DisneyBand+)は、カリフォルニア ディズニーランド・リゾート以外の下記のディズニー・デスティネーションでも利用できます。ただし、使える機能はデスティネーションによって異なります。
- フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート
- アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ コオリナ・ハワイ
- ディズニー・クルーズライン

過去に購入したバンドでも、種類が「ディズニーバンド+」であればどのデスティネーションでも引き続き利用できます。ただし、ウォルト・ディズニー・ワールドでディズニーバンド+が登場したのは2022年7月のため、それ以前に販売されていた旧バージョン(ディズニーバンド/ディズニーバンド2)はカリフォルニアでは利用できません。
さらに、2022年7月以降もウォルト・ディズニー・ワールドでは「ディズニーバンド+」と旧世代の「ディズニーバンド2」が併売されているため、他のデスティネーションで使う場合は、購入したバンドが“+(プラス)”モデルかどうかを必ず確認しましょう。
例えば、下記のように使い回しが可能です。
- フロリダで購入したディズニーバンド+をカリフォルニアで使う
- カリフォルニアで購入したディズニーバンド+をフロリダで使う
- ディズニー・クルーズライン船内で買ったディズニーバンド+を、カリフォルニアやフロリダのパークで使う
どこで買える?ディズニーバンド+の購入場所
カリフォルニア ディズニーランド・リゾートでディズニーバンド+を購入できる主な場所は、次のとおりです。
- ディズニーランド・パーク内のショップ
- ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク内のショップ
- ディズニー直営ホテル内のショップ
- ダウンタウン・ディズニー内「ワールド・オブ・ディズニー」などの大型ショップ

購入後の設定方法(アプリとの同期手順)
ディズニーバンド+を購入したあとは、ディズニーランド・リゾートのアプリと同期し、
自分のチケットに割り当てる作業が必要です。基本的な流れは次のとおりです。
- スマートフォンでディズニーランド・リゾートの公式アプリを起動する。
- メニューから「ディズニーバンド+」関連の項目を開く。
- 画面の案内に従い、手元のディズニーバンド+をスマートフォンにタップする。
- アプリ側でバンドが認識されたら、そのバンドを自分のアカウントに登録する。
- 登録したバンドに、利用したいパークチケットを割り当てる。
設定自体は数分で完了し、一度紐づけておけば、その滞在期間中は入園やライトニング・レーン利用時はディズニーバンド+をタッチするだけで手続きが進むようになります。
まとめ:カリフォルニアでのディズニーバンド+は「身軽さ」と「一体感」がポイント
カリフォルニア ディズニーランド・リゾートのディズニーバンド+は、フロリダのようにホテルの鍵や支払いまで担う万能アイテムというより、「パーク入園やライトニング・レーンをスムーズにしてくれる便利グッズ」であり、「ショーや70周年演出と連動して手元で楽しめるアイテム」としての魅力が大きい製品です。
- カリフォルニアで使えるのはディズニーバンド+のみ
- 主に使えるのは「入園」「ライトニング・レーン」「ディズニー・フォトパス」「演出連動」
- ホテルのルームキー機能やルームチャージ支払いは非対応
- 70周年限定のスペシャル・インタラクションが楽しめる
- ウォルト・ディズニー・ワールドやディズニー・クルーズラインとも相互利用が可能
すでにウォルト・ディズニー・ワールドやディズニー・クルーズラインの旅行でディズニーバンド+をお持ちの方は、そのままカリフォルニアでも再利用できます。はじめての方にとっても、ひとつ持っておくと複数のディズニー旅行で活躍する便利なアイテムです。
今回あらためて感じたのは、ディズニーバンド+は「絶対に必須」というアイテムではないものの、持っていると“パーク時間の質”がほんの少し上がるということです。
特にライトニング・レーンとショーの連動は、アトラクション中心に過ごす方や夜の演出が好きな方にはしっかり価値を感じられると思います。
そして何より、今回は70周年デザインのバンドを付けていたので、自然と“お祝い気分”がぐっと高まりました!

次回のカリフォルニア ディズニーランド・リゾート旅行では、ディズニーバンド+を「身軽さ」と「一体感」を高めてくれる相棒として取り入れてみてはいかがでしょうか。

