

5泊のディズニー・マジックに乗船して、ローテーションダイニングでいただいたディナーのメニューを全日程分レポートします。
メニュー表や店内の雰囲気、実際に注文した料理の写真とあわせて、味の感想も交えながらご紹介します。
※本記事の内容は2025年9月に乗船した時の情報です。メニューや提供内容は予告なく変更される場合があります。
ローテーションダイニングとは?
ディズニー・クルーズラインの大きな特徴のひとつが、ローテーションダイニング(Rotational Dining)です。
ディナーの時間に利用するメインダイニングとして、3ヶ所のレストランが用意されており、それらを日替わりで順番に体験できる仕組みになっています。
- 乗船後、どの日にどのレストランを利用するかが分かる食事スケジュールが案内される
- ゲストは毎晩異なるレストランで、テーマの異なるディナーを楽しめる
- ディナーを担当するサーバー(クルー)は同じで、レストランを一緒に移動してくれる
ディナーのレストランは日替わりですが、担当サーバーが同じクルーのため、好みを覚えてもらえたり、毎晩安心して食事ができるのもローテーションダイニングならではの魅力です。
ディズニー・マジックのメインダイニング
ディズニー・マジックでは、ローテーションダイニングとして3ヶ所のメインダイニングが用意されています。ここでは、それぞれのレストランについてご紹介します。

アニメーターズ・パレット
Animator’s Palate
白黒のスケッチからスタートし、食事が進むにつれてだんだんと色がつき、店内全体がカラフルに変化していく、ディズニー・クルーズラインを代表するレストランです。ウォルト・ディズニー・アニメーションへのオマージュが詰まっていて、壁一面のアートやスクリーンに映る映像も見どころ。料理だけでなく「ショーとしての体験」も楽しめます。

ラプンツェル・ロイヤル・テーブル
Rapunzel’s Royal Table
ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』の世界観をテーマにした、
明るくにぎやかな雰囲気が魅力のメインダイニング。
ランタンが灯るお城の大広間をイメージした空間が広がります。
ディナータイムにはラプンツェルやフリン・ライダーが登場し、
音楽やダンスのパフォーマンスが楽しめるのも大きな特徴。
キャラクターと一緒に過ごす、エンターテインメント性の高いディナーを体験できます。

ルミエール
Lumiere’s
ディズニー映画『美女と野獣』をモチーフにした、ディズニー・マジックの中でもひときわエレガントなメインダイニング。 シャンデリアが輝くクラシックな空間で、フレンチスタイルのコースディナーを楽しめます。
5泊クルーズで楽しんだローテーションダイニングのディナー
ここからは、ディズニー・マジックの
5泊クルーズ(2025年9月)で実際に体験した、
ローテーションダイニングのディナーを日程順にご紹介します。
今回のクルーズで体験したローテーションダイニング
- 1日目:アニメーターズ・パレット
- 2日目:ラプンツェル・ロイヤル・テーブル
- 3日目:ラプンツェル・ロイヤル・テーブル(パイレーツナイト)
- 4日目:ルミエール
- 5日目:アニメーターズ・パレット
※ローテーションダイニングの順番は、出航日や予約状況により異なります。
1日目:アニメーターズ・パレット


クルーズ初日のディナーは、ローテーションダイニングのスタートとなるアニメーターズ・パレット。ディズニー・クルーズライン旅の始まりにふさわしい、ワクワク感のある雰囲気で食事が始まりました。
前菜|カラマリ

衣はサクサク、イカはやわらかく、レモンを絞ってさっぱりと。アイオリソースとの相性もよく、最初の一皿からクルーズディナーの期待が高まります。
サラダ|アルグラとほうれん草のサラダ

アルグラ(ルッコラ)のほろ苦さとほうれん草の甘みがバランスよく、ビネグレットの酸味が全体をキリッとまとめてくれます。
メイン|ストリップロイン

肉厚なビーフは、焼き加減もほどよくジューシー。付け合わせのポテトや野菜もボリュームがあり、クルーズ初日のメインとして満足度の高い一皿でした。
デザート|ダークチョコレートボンベ

しっかりとしたカカオ感のあるダークチョコレートデザート。甘すぎず、食後でもわりと軽くいただける大人向けスイーツでした。
2日目:ラプンツェル・ロイヤル・テーブル


ステージでは音楽やダンスのショーが行われ、ラプンツェルたちがテーブル近くまで来てくれる演出も。食事とエンターテイメントを同時に楽しめる、ディズニーらしさ溢れるダイニングです。
前菜|チロリアン・ラビオリ

「チロリアン(Tiroler)」は、オーストリア/イタリアのチロル地方(ティロル)に由来する呼び名で、ヨーロッパの郷土料理風のニュアンスが込められています。ほうれん草などが入ったラビオリを濃厚なソースでいただく、やさしい味わいの一皿。
スープ|ポテト・クリームスープ

とろりとした口当たりで、ポテトの甘みがしっかり感じられるスープ。冷房で冷えた体も温まります。
メイン|親衛隊長のロースト・プライムリブ(ビーフ)

「親衛隊長(Captain of the Guards)」というディズニーらしい物語の世界観を感じるメインディッシュ。しっとりとローストされたビーフは食べ応えがあり、ソースとの相性も抜群でした。ボリュームもしっかりで、肉料理好きにはたまらない一皿です。
デザート|ゴーテルのブラックフォレスト・タワー

ご存知「ゴーテル」は、『塔の上のラプンツェル』に登場するヴィランの名前。ドイツの伝統菓子「ブラックフォレスト・ケーキ」に由来した、見た目にもインパクトのあるチョコレートデザートです。
3日目(夜):ラプンツェル・ロイヤル・テーブル(パイレーツナイト)


3日目の夜はパイレーツナイト。ラプンツェル・ロイヤル・テーブルも、いつもと違う海賊テーマの特別メニューでのディナーになりました。
前菜|ベジタブル・サモサ

タマリンド&ミントのチャツネ(フルーツやハーブを使ったソース)と合わせることで、甘酸っぱさと爽やかさがプラス。スパイスの効いた味わいと相まって、交易や異国文化をテーマにしたパイレーツナイトらしい一皿に感じられました。
スープ|キャロット&シラントロ・スープ

キャロットのやさしい甘みに、シラントロ(コリアンダー)の香りを効かせたスープ。バナナブレッドのクルトンが添えられていて、ほんのり甘いアクセントが面白い一皿でした。
メイン|キング・ジョージのロースト・プライベティア・ストリップロイン

パイレーツナイトに合わせた、物語性のある名前が付けられたこの日のメインディッシュ。ハーブローストポテトやヨークシャープディング(奥に見えるパン風)など、英国風の付け合わせが並び、祝祭感のある夜にふさわしい、しっかり食べ応えのある一皿でした。
デザート|キャラメル&マカダミアナッツ・チーズケーキ・カート

キャラメルとマカダミアナッツの組み合わせが楽しいチーズケーキ。
ホイップクリームとキャラメルガナッシュが添えられていて、甘党にはたまらない“ご褒美”デザートでした。
レストランは前日と同じですが、この日はパイレーツナイト。
メニューはもちろん、サーバーたちのコスチュームもパイレーツ仕様となり、
同じレストランでもしっかりと雰囲気の違いを楽しめました。
4日目(夜):ルミエール


クラシックなフレンチをベースにした、落ち着いた雰囲気のディナー。
前菜からデザートまで、正統派フランス料理を楽しめる内容でした。
前菜|フライド・ブリーチーズ

衣はサクッと、中はとろりとしたブリーチーズ。オレンジとクランベリーのチャツネ(果物を煮詰めたソース)が爽やかなアクセントになっており、 濃厚ながらも重すぎない前菜でした。
スープ|フレンチオニオンスープ

じっくり炒めた玉ねぎの甘みが際立つ王道の一杯。
とろけたチーズとクルトンの組み合わせで、満足感の高いスープでした。
メイン|シャトーブリアンスタイルのローストフィレステーキ

フィレステーキに、赤ワインを使ったコクのあるソースと、
別添えでバターとハーブの風味が効いた「ベアルネーズソース」が添えられています。
ソースを変えながら、フレンチらしい味わいを楽しめる一皿でした。
メイン|オーブンベイクド・サーモン ロヴァール

スモークサーモンとホースラディッシュ(西洋わさび)のクラストが香ばしく、ピリッとした風味がアクセントに。
バターと白ワインをベースにしたコクのあるブールブランソースが全体をやさしくまとめ、 上品で食べやすい魚料理でした。
実はこのサーモン、注文していなかったのですが、
サーバーさんが「よかったら試してみて!」と好意で持ってきてくれました。
数名でシェアする一皿として出してくれたのですが、正直かなり満腹でした(笑)
デザート|アップルタルトタタン

こんがりキャラメリゼされた焼きリンゴが主役のタルトタタン。
甘さの中にほろ苦さもあり、バニラアイスと合わせると後味がすっきりします。
デザート|クラシック・オペラ・ガトー

コーヒーシロップを含ませたスポンジに、チョコレートガナッシュとバタークリームを重ねた王道のオペラ。しっかり濃厚で、フレンチデザートらしい満足感がありました。
デザートは別腹ということで、気になった2品を両方オーダー。
追加料金なしで複数頼めるのは、クルーズならではのうれしいポイントですね。
5日目:アニメーターズ・パレット(最終夜)


初日に続き、最終夜もアニメーターズ・パレットへ。
同じレストランでも、この日はまた異なるメニュー構成で、クルーズ最後のディナーを楽しめました。
前菜|トマトタルト

サクッとしたパイ生地に、トマトの酸味とゴートチーズのコクがバランスよく合わさった一皿。
軽やかな味わいで、ディナーのスタートにぴったりの前菜です。
スープ|ベイクドポテト&チェダーチーズスープ

ポテトのなめらかな口当たりに、チェダーチーズのコクが加わったクリーミーなスープ。
ベーコンビッツとチャイブがアクセントになり、満足感のある一杯でした。
メイン|アンガス牛テンダーロイン

しっかりとした食べ応えのあるアンガス牛のテンダーロイン。
シンプルながらも安定感のある味わいで、クルーズの締めくくりにふさわしいメインディッシュでした。
デザート|チョコレートファッジ・チーズケーキ

チョコレートファッジの層を重ねたチーズケーキは、甘さとコクのバランスが印象的。
コーヒーと一緒に、ゆっくり味わいたいデザートです。
ディズニーらしい演出に感動
会場に音楽が流れ始めると、ディズニーらしいサプライズ演出がスタート。
最後には、思わず笑顔になってしまう“特別なキャラクター”が登場し、会場は温かな空気に包まれます。
フィナーレでは、乗船中お世話になったサーバーも加わり、感動的なクルーズ最後のディナーとなりました。
まとめ:ローテーションダイニングで「夜ごとに変わる船上レストラン体験」を
ディズニー・マジックのローテーションダイニングでは、毎晩レストランが変わる楽しさと、同じサーバーがずっと担当してくれる安心感の両方を味わうことができます。
今回の5泊クルーズでは、アニメーターズ・パレット、ラプンツェル・ロイヤル・テーブル、ルミエールの3つのダイニングをじっくり体験できました。
船内イベントや寄港地観光とあわせて、ディナータイムもクルーズの大きな楽しみのひとつ。これからディズニー・マジックに乗船される方の、メニュー選びやレストランのイメージ作りの参考になればうれしいです。
タクミ@ミッキーネット
※本記事の内容は2025年に乗船した時の情報です。メニュー名称や内容、提供レストランは変更される場合があります。

