

せっかくディズニークルーズに乗るなら、一度は行ってみたい有料レストラン「パロ」。でも「本当に行く価値あるの?」と迷ってしまいますよね。体験をもとに魅力と注意点をお伝えします。
ディズニー・クルーズラインでの旅をより特別なものにしてくれる、大人限定の有料レストラン「パロ」。その名前を聞くだけでワクワクしますが、いざ予約しようとすると「本当に値段に見合う価値があるの?」「旅程に入れる余裕あるかな…」と迷ってしまう方も多いはず。
でも、実際に体験してみて感じたのは「これは確かに特別な時間だった」という確かな満足感。このブログでは、そんな私の体験談を交えながら、パロの魅力と「ちょっと気をつけたいポイント」まで包み隠さずお伝えします。
パロだけでなく、レミーやアンシャンテなど他の有料レストランを検討中の方にもきっと役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
有料ダイニング「パロ」ってどんなところ?
ディズニー・クルーズラインでは、クルーズ料金に含まれているローテーションダイニングやビュッフェ以外に、大人限定の有料ダイニングが用意されています。そのひとつが「パロ」。
パロは本格的なイタリアンを提供するレストランで、18歳以上のみが利用できる落ち着いた空間が魅力。ディナーが基本で、ブランチの営業もあり、どちらも追加料金がかかります。船によって内装や雰囲気は少し異なりますが、どの船でも“大人の贅沢なひととき”を楽しめる場所として人気です。
パロ
Palo
内容 | 大人専用有料ダイニング |
船 |
|
時間 | ブランチ、ディナー |
食事 | 北イタリア料理 |
予約受付 | オンライン予約 |
洗練された大人の空間で、本格的な北イタリア料理を味わえる「パロ」。ヴェネツィアのゴンドラのオールにちなんで名づけられたこのレストランでは、芸術的な前菜、手打ちパスタ、ラムチョップやドーバーソールのソテーなど、多彩なメニューが楽しめます。眺望の良い窓辺席やライブピアノ、ベネチアングラスが彩る優雅なインテリアも魅力。濃厚なチョコレートスフレやイタリア産ワインのペアリングも人気です。
パロは、最も歴史のあるディズニー・マジックから、2025年12月に処女航海を迎える最新のディズニー・アドベンチャーまで、全8隻に導入されています。(船によっては名前が異なります。)


パロに行くか迷う理由
ディズニー・クルーズラインでは、基本的にすべての食事が乗船料金に含まれているので、あえて有料のレストランに行く必要ある?と思う方も多いはず。しかもパロは予約制で18歳以上のみ。ちょっと特別な雰囲気がある分、「ちゃんとした服が必要?」や「コースしか頼めない?」と不安がよぎりますよね。
さらに、ディナータイムにパロを利用すると、その日はローテーションダイニングの夕食に行けなくなってしまいます。ローテーションに組まれるそれぞれ個性豊かな3ヶ所のメインダイニングでは、ディズニーらしいエンターテインメントを楽しみながらの食事が魅力。「せっかくのクルーズ、全3ヶ所を制覇したい!」という方にはちょっと惜しいポイントかもしれません。
特に3泊クルーズのローテーションダイニングは、1日1ヶ所ずつ訪れてちょうど3ヶ所すべてを制覇できる仕組み。1日パロに行く=1ヶ所行けなくなるということになるので、「やっぱりお金のかからないほうを優先しようかな…」と迷ってしまうのも無理はありません。
ブランチに行く場合でも、その時間帯に行われるキャラクターグリーティングやアクティビティに参加できなくなることもあるので、少しだけスケジュール調整が必要になります。
ということで、次からは私が実際にパロに行って感じたことをもとに、「行ってよかった」と思えたポイントや、「ここはちょっと気をつけた方がいいかも」と思った点を紹介していきます!

【体験談】実際に行ってみた!パロでのディナーの様子
それでは、パロ店内や食事の様子を、体験をもとにご紹介します。

ここでお伝えする情報は2024年6月に乗船したディズニー・マジックのパロでディナーした時の内容です。内容は変わっている可能性があるので、ご参考までに!
パロの注文スタイル:コースとアラカルト
今回はコース「プレッツォ・フィッソ(Prezzo Fisso)」でお食事しました。コース料理とアラカルト、2つの注文スタイルがあります。

コース料理
コース料理は、前菜・スープorサラダ・メイン・デザートをそれぞれ1品ずつ選ぶスタイル。いろんな料理を少しずつ楽しめるので、初めての方にもおすすめです。
コース料理:プレッツォ・フィッソ(Prezzo Fisso)
各項目から1品ずつ選べます。
料金: 50ドル
- アンティパスティ(Antipasti):イタリア風の前菜
- インサラータ(Insalata):サラダ
- セコンディ(Secondi):パスタ、ビーフ、チキンやお魚などから選べるメインディッシュ
- ドルチェ(Dolci):締めくくりのデザート
アラカルト
一方で、アラカルトではメニューの中から好きなものを好きなだけオーダーできます。「前菜2つとメイン1つだけ」といった注文もOKなので、お腹の空き具合や好みに合わせて自由に楽しめますよ。
アラカルトメニューの一例
-
Grilled Sea Scallops(グリルド・シー・スキャロップス)
ホタテ貝柱のグリル、カリフラワーピューレ添え
$18 -
Gnocchi di Patate al Tartufo(ニョッキ・ディ・パターテ・アル・タルトゥーフォ)
トリュフ風味のポテトニョッキ、マッシュルームクリームソース
$22 -
Bistecca alla Fiorentina(ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ)
骨付きビーフステーキ、ルッコラとバルサミコ添え
$38 -
Risotto ai Frutti di Mare(リゾット・アイ・フルッティ・ディ・マーレ)
シーフードリゾット
$26 -
Soufflé al Cioccolato(スフレ・アル・チョコラート)
ダークチョコレートのスフレ、バニラソース付き
$12
どちらのスタイルも魅力的なので、迷ったら「プレッツォ・フィッソ」で一通り楽しむのがおすすめ!少食の方や気になるメニューがある場合はアラカルトがぴったりです。
注文したコース料理を紹介!
続いては、実際に食べた料理を紹介します。

前菜:エアルームトマト・ブッラータ・モッツァレラ・カプレーゼ
Antipasti: Heirloom Tomato, Burrata, Mozzarella Caprese
甘くて風味豊かなカラフルトマトに、濃厚でとろけるチーズ(ブッラータ)を合わせたサラダ仕立て。バジルペーストと熟成バルサミコで香りと酸味のアクセントを効かせた、見た目も味も洗練された前菜です。

サラダ:ベビーアルグラ
Insalata: Baby Arugula
香ばしいルッコラに、フルーティなオリーブオイルと爽やかなホワイトバルサミコをまとわせ、削りたてのパルミジャーノでコクをプラス。シンプルながら素材の味をダイレクトに楽しめる、大人のためのサラダです。

メイン:グリルド・チョイス・アンガス・ビーフ・テンダーロイン
Il Secondi: 6oz Grilled Choice Angus Beef Tenderloin
柔らかいアンガス牛のフィレ肉をジューシーにグリルし、香り高いトリュフポテトやほうれん草、カリカリのパンチェッタを添えた一皿。深みのあるバローロソースが全体を引き立てていて、まさに「大人のためのご褒美ディナー」。

デザート:チョコレート・スフレ
Dolci: Chocolate Soufflé
パロに行ったらこれを頼まないと始まらない!?というくらい定番なのが「チョコレート・スフレ」。焼きたてふわふわのスフレに、バニラジェラート&2種のソースを絡めていただくと、もう幸せのかたまり…!このデザートは、パロ開業当初から続く看板メニューとして、今も不動の人気を誇る一皿。スタッフも「一番おすすめはこれ!」と太鼓判を押すほどです。
パロのディナーの雰囲気
お料理のおいしさはもちろんですが、パロといえば上質な大人の雰囲気も魅力です。クラシックな内装に、落ち着いた照明、そしてスタッフの丁寧でフレンドリーなサービス。非日常を感じられる、とっておきの空間です。窓の外には海が広がっていて、ディナータイムに沈む夕日を眺めながら……って言いたかったんですが、
この日はすっかり日が暮れていて、真っ暗な海でした(笑)
でもそのぶん、照明のやわらかい光がテーブルをふんわり包みこんでくれて、落ち着いたロマンチックな雰囲気に。ちょっとだけドレスアップして向かうのもまた楽しくて、クルーズの中でも「特別な夜」を過ごせたな〜と感じました。

パロのドレスコードは?
パロは大人専用のエレガントなレストラン。そのため、服装にも少し気をつける必要があります。ディズニー・クルーズラインは公式に次のように案内しています。
ディズニー・クルーズラインの大人専用レストランでは、洗練された雰囲気にふさわしい服装が求められます。フォーマルまたはセミフォーマルが推奨されますが、スマートカジュアル(きちんと感のあるカジュアル)もOKとされています。
- きれいめのパンツや状態の良いジーンズ
- 襟付きシャツやブラウス
- ドレッシーなトップスやローファー、パンプスなどのシューズ
以下のような服装はNG:
- Tシャツ
- ビーチサンダル
- 水着
- スポーツウェア
ブランチでは、上品な印象のハーフパンツ(ドレスショーツ)も許可されています。
難しく考えすぎず「ちょっとオシャレして出かけるレストラン」という気持ちで選ぶと、雰囲気に合った服装になりますよ。 私(男性)は 「襟付きシャツ」「チノパン」「コーデュロイ生地の紐なしスニーカー」 で行きました。
ローテーションダイニングとは違って、ワンランク上のサービスや味、雰囲気を楽しめて、“特別”を感じながら過ごせるひとときでした。コースの中で、大好きな「肉」と定番で名高い「チョコレートスフレ」を注文しましたが、他のメニューも試したいところ。次回は、アラカルトでメイン料理とデザートだけ食べるのもありかなと思いました。
ローテーションダイニングでは味わえない“静けさ”と“余裕”みたいなものを感じられて、大人の時間ってこういうのかも…としみじみ。


パロのメリット・デメリット
パロのメリット
- 上質で特別な雰囲気を楽しめる
店内の雰囲気作りは抜群。クラシックで落ち着いた空間が広がっています。 - 静かなお食事
子供が入れないレストランなので、ローテーションダイニングに比べてとても静かで落ち着いた時間が過ごせます。 - 質の高いサービス
ローテーションダイニングよりもさらに丁寧で寄り添ったおもてなし。特別感をしっかり感じられます。
パロのデメリット
- 予約が必要
事前にオンラインでの予約が必要です。希望の時間が埋まってしまうこともあるので、早めの予約がおすすめ。 - 料金が発生
クルーズ料金に含まれていないため、別途有料。ローテーションダイニングでも十分楽しめることを考えると、コストは気になるところ。 - ドレスコードあり
スマートカジュアル以上の服装が求められます。荷物が増えるのがちょっと面倒に感じる方も。 - ローテーションダイニングをスキップすることに
パロのディナーは、通常のローテーションダイニングと重なる時間なので、その日予定されているメインダイニングのディナーをパスすることになります。(ブランチの食事ならメインダイニングをスキップする心配はなし) - 子供を連れていけない
年齢制限があるため、子連れの方はお子さんをオセアニア・クラブなどに預ける必要があります。 - 他のスケジュールと被る可能性
パロのディナーは、ゆったりとしたコース料理のため少なくとも2時間はかかります。アクティビティやキャラクターグリーティングと時間が重なってしまうこともあります。

パロをおすすめする人・しない人
パロをおすすめする人
- 特別感を楽しみたい方
クラシックでエレガントな空間、丁寧なおもてなし、美しい盛り付けの料理… パロはまさに“大人の贅沢時間”を味わえるレストランです。 - 大人だけの落ち着いた時間を楽しみたい方
子供がいない空間で、ゆっくり静かに食事を楽しみたい方にはぴったりです。 - 記念日をお祝いしたい方
ハネムーンや誕生日旅行など特別な1日を、さらに印象深く演出してくれます。 - クルーズリピーター
ローテーションダイニングをすでに経験済みで、新たな楽しみを加えたい方には、パロはとても良いアクセントになります。
パロをおすすめしない人
- 子連れでの旅行が中心の方
子どもを預ける必要があり、その間のスケジュール調整が少し大変かもしれません。(ディズニー・オセアニア・クラブなどの利用が可能。) - ローテーションダイニングを全制覇したい方
特に3泊クルーズなら、パロに行く日は1回分スキップになるため、全てのメインダイニングを体験したい方にはちょっともったいなく感じることも。 - 服装にあまりこだわりたくない方
ドレスコードがあるため、カジュアルでいたいという方には少し面倒に感じられるかもしれません。 - カジュアルに食事を楽しみたい方
少しかしこまった雰囲気の中での食事なので、それが疲れてしまうかもしれません。

まとめ:パロは“大人の贅沢”を楽しみたい人に
ディズニー・クルーズラインの中でも、ちょっと特別な存在である「パロ」。
有料ではあるものの、静かな空間で味わう本格的なコース料理と心のこもったサービスは、その価値をしっかり感じさせてくれます。
ローテーションダイニングをすべて楽しみたい方や、お子さまとの時間を優先したい方には向かない場合もありますが、大人の時間をゆったり楽しみたいという方にはまさにぴったりの場所。
クルーズ旅行の中に、ほんの少しだけ「非日常のスパイス」を加えてみたい方に、パロはおすすめです。
タクミ@mickeynet
※体験の情報は2024年6月の内容です。