

ディズニーバンドは、身に着けタップしてパーク入園できる便利さだけでなく、ディズニーらしいデザインに気分も上げてくれるなど、充実したウォルト・ディズニー・ワールド滞在に様々な役割を担っています。この記事ではディズニーバンドの購入を悩んでいる方への検討材料になるようにディズニーバンドの機能と種類、必要性について紹介します。
リストバンドとして身に着けてハンズフリーのタップ一つでパーク入園やリゾート客室の入室ができ、ウォルト・ディズニー・ワールドの滞在をより快適・便利にしてくれる多機能なディズニーバンド。最新版ではエンターテインメントと連動して光ったり、振動したりすることで、没入体験を与えてくれるディズニーの真骨頂ともいえるアイテムです。デザインも様々で限定品も販売されるなど、思い出の品やコレクションとして残り、次回の旅行にも使用することができます。
一方で、現在は無料配布もなくなり、決して安い品ではありません。代替として無料で使える方法もある中で、ディズニーバンドは本当に必要なのか?
ディズニーバンドの機能と種類を紹介した上で、カードキーやアプリの代替方法との比較やメリット・デメリットについて迫っていこうと思います。
ディズニーバンドでできること
まずは、ディズニーバンドでできることを紹介していきます。ディズニーバンドは、ウォルト・ディズニー・ワールドでは以下の機能を担っています。
ディズニーバンドの機能
- ルームキー
ディズニー直営リゾートの客室の鍵として利用できます。 - パークチケット
ウォルト・ディズニー・ワールドのテーマパークの入園に使用できます。ゲートでディズニーバンドを専用機器にタップすることで入園できます。ハロウィーン、ホリデー、アフター・アワーズのイベントチケットとしても利用できます。 - ライトニング・レーンやバーチャルキューの入場パス
予約したライトニング・レーンやバーチャルキューへの入場のパスとして利用できます。対象のアトラクションやエンターテインメントの入場時にディズニーバンドから情報を読み取って予約の確認を行います。 - ディズニー・フォトパスのリンク
ディズニー・フォトパスのカメラマンやアトラクションで撮られた写真を自分のマイ・ディズニー・エクスペリエンスのアカウントにリンクすることができます。電池残量が十分にあれば、アトラクションの写真や動画は自動的にリンクされます。 - ショッピングやお食事の決済
ディズニー直営リゾートの宿泊にクレジットカード情報を登録して、ショッピングやお食事での決済として使用できます。ディズニーバンドの決済はルームチャージ
ディズニーバンドでの決済は、お部屋付け(ルームチャージ)として請求されます。クレジットカード情報は直接ディズニーバンドに登録することはできないので、ディズニー直営リゾートのオンラインチェックインやフロントデスクで登録しましょう。
- インタラクティブなパーク体験(ディズニーバンド+のみ)
ディズニーバンド+だけに搭載されたライトやバイブレーションの機能は、ショーなどに連動して光ったり、振動したりと、より臨場感や一体感を味わうことができます。また、パークやアトラクションの所々で仕掛けに反応することもあります。 - 宿泊特典などの情報確認
入園や入室だけでなく宿泊やチケット情報の確認に使用できます。例えばアーリー・テーマパーク・エントリーやウォーターパーク入場のディズニー直営リゾートの宿泊特典を使用するときなど。トロン・ライトサイクル・ラン乗車前に荷物を預ける時にはロッカーの鍵にもなります。 - ディズニー・ダイニング・プランの消費
ディズニー直営リゾートの宿泊予約にディズニー・ダイニング・プランを追加していれば、対象のダイニングでのお支払い時にディズニーバンドを通してディズニー・ダイニング・プランを使用できます。
ディズニー直営リゾートに宿泊していない場合は…?
直営外のホテルでの宿泊や単に宿泊なしでパークに訪れるなど、ディズニー直営リゾートに宿泊していない場合は、以下の内容に対してディズニーバンドを使用できません。
- ルームキー
- ショッピングやお食事の部屋付け
- ディズニー・ダイニング・プラン
ディズニーバンドの種類
2013年にデビューしたディズニーバンドは、これまでに大きく3段階の進化を遂げました。初期のディズニーバンドからルームキーやパーク入園などに使用できる基本的な機能が備わり、ディズニーバンド2の登場でデザインや身に着け方に幅が広がり、更にディズニーバンド+では没入感を与える光・振動の機能と充電機能が追加されました。また、ディズニーバンド+に限っては他のディズニーバケーションで使用できるようになりました。
ディズニーバンド
ディズニーバンドの初期モデルで既に製造が終了しています。2013年にウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートで初導入され、新モデルにも引き継がれるパーク入園のパス、ディズニー直営リゾートのルームキー、ディズニー・フォトパスへのリンクなどの基本の機能が備わります。
ディズニーバンド2
よりおしゃれに身につけることができるようになりました。ミッキーマークが刻まれたバンド中央部分が取り外せるようになり、別途販売されている専用キーホルダー“マジックキーパー”にはめ込んだり、自由度が広がりました。2016年の登場以来、多種多彩なデザインが販売されています。
ディズニーバンド+(ディズニーバンド+)
最新版の「ディズニーバンド+(プラス)」には、ライトアップとバイブレーションの機能が追加されました。また、充電して長期で使用できるのも特徴的です。ディズニーバンド+に限り、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートやディズニー・クルーズラインでも使用できます。ディズニー・クルーズラインではディズニーバンド+という呼び方をしています。
ディズニーバンド種類の比較
ディズニーバンド3種類は滞在に関する基本的な機能に大きな違いはありませんが、ディズニーバンド+に搭載されたライトアップとバイブレーションの機能を含むめて比較します。
ディズニーバンド | ディズニーバンド2 | ディズニーバンド+ | |
---|---|---|---|
デビュー | 2013年 | 2016年 | 2022年 |
製造 | 終了 | 販売中 | 販売中 |
バンドの付替 | × | 〇 | 〇 |
充電 | × | × | 〇 |
光・振動 | × | × | 〇 |
相互性 | × | × | DCLとDLR*で 使用可 |
*ディズニー・クルーズラインとカリフォルニア ディズニーランド・リゾート
電池の寿命
充電ができないディズニーバンドやディズニーバンド2に内蔵された電池は、使用頻度や環境によって異なりますが、寿命は2年ほどと言われていて、残念ながら電池交換ができません。ただし、パークチケットやルームキー、ディズニー・フォトパスのリンクなどの基本的な機能は、電池が切れていてもほとんど使用できます。そのため、昔使ったディズニーバンドでも使用が可能です。アトラクションフォトが自動的にリンクされる機能については電池の残量が必要です。
カードキーやスマホアプリと比較して
ディズニーバンドの代替となるカードキー「キー・トゥ・ザ・ワールド・カード」やアプリ機能の「ディズニー・マジックモバイル」には、同様にパーク入園のパス、ディズニー直営リゾートのルームキー、ディズニー・フォトパスへのリンクなどの基本的な機能が備わっています。しかも無料で使用できます。
ディズニーバンドだけができること
ディズニーバンドが、カードキーやスマホアプリと大きく違うのは身に付けられること。ディズニーバンドを手首に付けていれば入園や入室は腕を出してタップするだけで済むハンズフリーの便利さ。また、ファッションのように楽しむこともできます。ショーとの連携などが可能になるライトアップやバイブレーションによるインタラクティブな機能はディズニーバンド+ならではです。
カードキー:キー・トゥ・ザ・ワールド・カード
ディズニー直営リゾートで希望に応じてもらえるプラスチック製カードのルームキーです。
- 無料:フロントデスクで希望に応じて発行
- アプリ操作不要:パークチケット付きの宿泊パッケージなら、リンク等の手続きなくして受け取ったカードをそのままルームキーや入園に使用できます。
- エラーが起きない:他に比べ一番不具合がない手段
- 保管しやすい:財布にしまえるので便利。逆に出し入れが不便になることも。
- 紛失に繋がりやすい:カードなので落としやすい。「どこにしまったっけ?」とポケットやカバンを探すなんてことも
- お土産に:キャラクターデザインなので思い出に残ります
- アトラクションフォトの自動リンク不可:特定のアトラクションで撮られた写真はディズニーバンドやスマホアプリなら自動的にリンクされる

スマホアプリ:ディズニー・マジックモバイル
ディズニー・マジックモバイルは、ウォルト・ディズニー・ワールド公式アプリ「マイ・ディズニー・エクスペリエンス」の機能の一つです。
- 無料:ルームキーや入園の機能は無料で使えます。
- 英語・アプリ操作:英語やスマホ操作に慣れていないと難しいかも
- エラーが起きやすい:エラーのないディズニーバンドやカードキーが安心
- ルームキーと入園は別操作:入園はウォレット保存のパスで可能だが、ルームキーはアプリ操作が必要(下記参照)
- ルームキーが不便:ルームキーはアプリを開いて数ステップの操作が必要なため、タップだけで済む他の方法より不便
- 電池やネット環境:電池残量やネット環境によって使えないことがある
全て併用可能
ディズニーバンドとキー・トゥ・ザ・ワールド・カード、ディズニー・マジックモバイルはすべて併用することが可能です。それぞれ使える状態にして、その時々の状況に応じて使い分けることもできます。特に不具合が起きにくいキー・トゥ・ザ・ワールド・カードはもらっておくと、何かあった時に便利です。
ディズニーバンドのメリットとデメリット
これまでに紹介してきたことを踏まえて、ディズニーバンドを使うメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。
メリット
- ウェアラブル:身に着ければ両手がふさがっていても楽ちんタップ。ポケットやかばんから出す手間もありません。
- ウォータープルーフ:水に濡れても平気なので、ウォーターパークでも身につけたまま遊べます。
- お土産やコレクションに:デザイン豊富で、数量やイベント柄などの限定販売もあります。
デメリット
- コストがかかる:ディズニーバンド+は柄のない単色は35ドル~で、柄付きだと45ドル~からが目安です。
- 1人1個必要:ディズニーバンドは一人分の情報しか登録できません。ディズニーバンド1本を家族/友達と共有して使えませんが、個々にキー・トゥ・ザ・ワールド・カードやディズニー・マジックモバイルを選択することはできます。
- リンクが必要:購入したらマイ・ディズニー・エクスペリエンスへの登録が必要です。英語やアプリ操作が苦手ならデメリットに。
- 長期使用で結束が弱くなる:材質的に使い続けると外れやすく、紛失の原因にも。
ディズニーバンド+限定のメリット・デメリット
- インタラクティブな体験:ライトアップとバイブレーションによりショーやアトラクションで臨場感や一体感を。
- 他のディズニーバケーションとの相互性:ディズニー・クルーズラインやカリフォルニア ディズニーランド・リゾートでも使用できる。
- 充電が必要:充電が切れると、光や振動がなくなる。(それ以外の機能はほとんど影響ない)


まとめ:ディズニーバンドを使うべき?それとも他の方法?
ウォルト・ディズニー・ワールドをより便利に楽しむための 「ディズニーバンド」。最新の ディズニーバンド+ から、従来の ディズニーバンド2、カードキー や スマホアプリ まで、それぞれに特徴があります。
ディズニーバンドを選ぶ理由
- ディズニーバンド+:ショーの演出を楽しみたい、コレクションが好き、デザインを選びたい
- カードキー(Key to the World Card):無料で済ませたい、シンプルな管理が良い
- スマホアプリ(Disney MagicMobile):スマホを常に持ち歩く、無料で便利に使いたい
ディズニーバンドの魅力
- 手ぶらでスキャンできるからラク!
- デザイン豊富でファッションの一部にも
- ディズニーバンド+ならショーの演出と連携

結束部分が弱くなり、一度紛失してしまいましたが、紛失届けを出してウォルト・ディズニー・ワールドから日本の自宅に送ってもらい、手元に戻ったことがあります。その分愛着もあります。
パークでの楽しみ方や好みによって最適な方法は異なります。あなたに合ったスタイルで、ディズニーの魔法を存分に楽しみましょう!
次回はディズニーバンド入手や使用方法について
この記事ではディズニーバンドの機能や種類、使うメリット・デメリットを紹介しました。
次回は、実際に「どこで買う?どうやって使う?」を詳しく解説します!
タクミ@ミッキーネット